先日は大阪、帝国ホテルで結婚式の写真撮影へカメラマンとして出かけておりました。
その際に、新郎新婦のお二人からとても素敵なお手紙を頂戴いたしました。
「今日は私達の写真を撮って下さりありがとうございます!
昨年の夏頃に寺川さんの写真を偶然拝見してからずっとファンなので、
今日をすごく楽しみにしていました。
長丁場になりますが、どうぞ宜しくお願い致します」
今日というような日のために出会えるように、今を歩いてゆく。
思い返せば僕は、ずっと海外のストリートで上の写真のように人物の写真を撮って写真家として活動していました。
ちょっとした人とのすれ違い、大切なことは旅で教わった気がします。
それは、今歩いている道が、いつどこかで、誰と出会うことに繋がっているのか、僕たちは生きていてそんな偶然という必然にいつも出会っては涙するにもかかわらず、日常では忘れがち。
そんな大切なことを、結婚式にゆくと、普通に思い返すんです。
一枚の家族写真でも、ストーリーはとても深いです。
いやっ、そんな家族の大きなストーリーにそもそもフォトグラファーが関わる必要はないのかもしれません。
お父さんも、お母さんも、とてつもない偶然で出会って、子供が生まれてくる。
そんな奇跡を、カメラマンが果たして本当に全てを知ったかのように掴まえれるんでしょうか?
大切なことは、その家族との出会いで、何かのきっかけになる記録の一枚が生まれるということ。
全てを捉えることはできないからこそ、写真を撮って残すという記録が大切なのではないかなと。
特に結婚式においては、2人のはじまりの日。
新郎さんがご両親に挨拶をして、よくテレビなんかである怖いお父さんの前で「結婚させてください!」と言う過程を越えて、迎えられる一族総動員の1日。
それだけでなくても、カップルの頃から、色んな場所へデートへ行って、時折ケンカもしながら、クリスマスは大切なプレゼントをサプライズで喜ばせたり、きっと結婚式だけでは見えない部分って沢山ありすぎて、1日では多くの人に知ってもらえない。
いや、そもそもご来賓のゲストメインの結婚式のイメージを提案される新郎新婦が多いこのご時世、自分たちがいかにも綺麗な衣装を着て、豪華な演出の中で芸能人のように振舞っている結婚式ではなく、知っていただくより、今後もつながってゆけるゆったりした時間を過ごし方を望まれる方も多いはず。
そんな1日から、色んなストーリーをイメージして、その場にある瞬間とリアルタイムな時間をカメラマンとして僕は掴まえています。
これって本当に最高の仕事だと、自負しています。
素晴らしい、フォトグラファーとしてはちょっと泣いてしまうような(笑)お手紙をいただいて、よくよく思い返せば僕は様々な撮影をしてきたのですが、写真で人と人がつながれるということ。
例えばたった1枚にその日の楽しみが詰まっていたり、その日を思い返す要素が多い写真。
ある日、カンボジアで日本語学校の撮影をしていた時に、そこの先生が言われたこと
「私ね、写真って魂だと思うの。だから嘘ややらせは絶対に嫌」
その時の気持ちや感情が写真になります。
人の表面上だけでなく、かといって無理矢理に内面を引き出そうとするのではなく、ファインダー越しの、いやカメラ越しだからこそ見える人の気持ちとリアルタイムで起こっている臨場感。
芸術を越えて、商業写真を越えて、いつか消えゆく気持ちや戻せない時間を体感できる可能性を写真で綴ってゆく。
結婚式でも前撮りでも、大阪でも東京でも、それが例えニューヨークやパリなどといった遠く離れた海外の大都市でも。
写真に与えられた基本的な可能性をもとに、学びながら、多くの先人の作品以上に生まれてくる言葉を大切に。
今日も僕はレンズを磨いて、日本全国色んな場所へ写真撮影へ出かけたいと思います。
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