さて、2014年8月。
今年の上半期といえば1月でアメリカでの写真展やアートギャラリーを巡る1ヶ月の旅を終えて、2月から神奈川・大阪・京都・神戸・和歌山と関西をベースに全国各地で結婚式の写真撮影のお仕事に恵まれました。
中には東京から大阪へ笑顔写真を求めてロケーション前撮りに来られたお客様もいて、自分の写真が関西というエリアを越えて、少しずつ沢山の人々を呼び寄せ、そしてまた呼ばれることに、本当にカメラマンとしての幸せを感じます。
思えば旅が好きだった20代前半。
ヨーロッパを駆け巡り、アメリカの広大な絶景に様々な人種から生まれるアートや音楽に感動し、そのまま中米へ。
キューバの哀愁漂う風に吹かれてポートレートをはじめて、灼熱の東南アジアの旅路ではストリートで暮らす人々に、命そのものを考えさせられたこともありました。
それからも日本に帰国してからも沢山の出来事があって、その中でまた出会いがありつつ、最も嬉しいのは出会いの中に「再会」があったこと。
そんな自分の旅のスタイルと写真を掛け合わせて、毎年毎年、小さな撮影のお仕事を頂きながら、出張撮影のお仕事ができるようになって思うこと。
なんだろう、これまでの旅路と今はほんと今まさに繋がっているなと実感できること。
意識的にしようとしたわけでもなく、無意識に何の目的も持たずに歩いてきたわけでもなく、ただ過去が今日という日に結びついていることが嬉しいです。
実際、それすら感じられない何年間というものも、僕のこれまでの人生にあるにはありました。
そして、そんな今年の夏、撮影の繁忙期がそろそろ落ち着いた頃、沢山の方にプライベートにお会いし、たまに1人で夜な夜なお酒を呑んだりしながら、考えさせられたり、また自ら考えてみることがあります。
休息のはずなんだけど、やっぱりそこには仕事上お付き合いのある表現のこと。
そして表現とは、やはり手作りなのだろうと、そんなキーワードに夏の夜に出会いました。
手作りとは、どれほど尊いだろう。
大量生産で産まれたものの世界的なヒットも尊ければ、1人の人の手作りで生み出された作品もまた尊い。
育ちも違い、環境や物差しそのものを違う人達が出会い、ひとつのものに向かって制作という過程の作業のみならず様々なプロセス・時を経て1を人々に伝える。
はじめは何となく撮っていた写真も、数を重ねるごとに、アマチュアからプロへ、できる限りその人達のプロセスに焦点をあてたものを伝えていきたいと思うのは、自分のカメラマンとしてのキャリアや技術以前に、そこの居た人達の事実による「熱」によって焼かれた写真が殆どのような気がします。
僕の作品なんだけれども、実は沢山の人の想い、中には何十年という歴史を感じさせていただく文化遺産と言っても過言ではないものばかり。
2014年夏、自分自身への課題は、自分の好きなものを巨大メディアの押しつけだけでなく、より自由に自分の好きなものを選択できて、更に自信をもって好きだと言える、そんなライフスタイルで今後も続けていければいいなぁ♪
休息を頂く今、リアルタイムでしっかり感じ取れなかった部分への感謝が、ひしひしと伝わって、何だか申し訳なさすら感じます。
それでいてとても幸せです♪
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