こんにちは!ウェディングカメラマンの寺川昌宏です。先日からCanon EOS R5を導入しました!
EOS R6と併せて、世界的に供給不足が続く中、運良く入手することができました。
今回は僕が大阪・神戸・京都の関西で撮影している実際の商業撮影であるウェディングフォトの現場での実際の写真からキヤノンEOS R5のカメラレビューをご紹介させていただきます。
Canon EOS R6のカメラマンレビューは下記からご覧くださいませ!
本記事でのCanon EOS R5レビューの使用レンズは全てRFレンズのレッドラインの高級レンズを使用して撮影させていただきました。
今回、僕が長らく使用していたキヤノンの一眼レフから新企画のEOS Rシステムに移行した要因として大きかったのが、やはりキヤノンのRFレンズの性能がとてもよかったこと。
SONYのαシリーズなどミラーレス一眼レフカメラも、昔のようにキヤノン1強とはなかなか言えないフルサイズミラーレス戦国時代と呼ばれる時代に突入し、僕の知っているウェディングカメラマンもCanonやNikonからSONYや富士フィルムのカメラに移行していったウェディングカメラマンもとっても多いです。
その中でずっと長年キヤノンを使ってきた自分にとって、一眼レフカメラのキヤノンは素晴らしかったのですが、もう1歩、長い写真の歴史の中でプロの撮影現場で支持され続けてきたキヤノンの新規格にカメラマンとして賭けたい想いもありまして、今回キヤノンを引き続き使用させていただく経緯にいたりました。
何と言ってもカメラ、特に僕のようなウェディングカメラマンにとってはカメラボディよりも、レンズ性能が大切。
このカメラが使いたいから、このレンズを使用するといった感覚よりも
このレンズが使いたいから、このカメラを使う
といった感覚が適切かもしれません。
それではCanon EOS R5レビューいってみましょー!!
(Canon EOS R5 + RF85mm F1.2)
さてそれでは1枚目のCanon EOS R5の写真ですが、写真の作品性というよりかは、今回はカメラのレビューなので、操作性や撮れた質感、またRFレンズとEOS R5との相性についてもウェディングカメラマン視点で綴ってゆければ幸いです。
EOS R5の操作性ですが、まずは何と言ってもキヤノン独自のカメラの解釈であるコンパクトにし過ぎないカメラの安定感のあるグリップ感がとても好印象でした。
感覚で言えば初代のEOS Rよりも大きく、従来の一眼レフ規格のEOS 5D markⅣよりもコンパクトで取り回し易い。
例えばSONYのαシリーズだと、小型化は申し分ないのですが、グリップ感の安定感がイマイチといったプロカメラマンからの声もあったりするのですが、やはりキヤノンの考えとしてはプロのカメラマンからくる指摘はなるべく排除するような改良がされているのが好印象でした。
また今回良かったことは
コントロールホイールで色温度のK調整が可能なこと
僕は基本的に外のロケーションで結婚写真や前撮りの撮影を行うことが多いカメラマンなので、なるべくRAWで撮った瞬間の時点でLightroomでの色温度調整は触らずに効率的な現像ワークフローを行っているのですが、瞬時に直感的に色温度を変えれる点はとても良かったです。
その他にもRFレンズやEF EOS-RのマウントアダプターのコントロールリングでISO感度を変更できたりなど、EOS Rの時から操作性がとても快適で、カスタマイズ性もかなり自由度が高くて満足しています。
(Canon EOS R5 + RF85mm F1.2 L USM)
今回のEOS R5でのEVFや液晶モニター性能は、過去に初代EOS Rを使っていたのですが、EVFは極端に良くなったとは思いませんが、元々キヤノンのEVFはとても美しく綺麗で、OVFの感覚がそのままEVFにあるような滑らかさと個人的な主観で感じています。
特別タイムラグを感じることもなかったですし、これまでのEOSシリーズのOVFで蓄積されたファインダーの見え方があるからこそ作れたEVFなんじゃないかな?とその美しさと滑らかさに驚いております。
個人的に2020年現在の時点ではNikonのEVFが一番美しかったです!
液晶モニターに関しては、Canonならではの誰もが撮影データを見て『綺麗』と思えるような素晴らしい液晶画面でした。
EOS Rシステムとしては初めてカメラボディがデュアルカードスロットになりました。
従来の5Dシリーズに採用されたコンパクトフラッシュではなく、EOS R5ではCF ExpressとSDカードのダブルスロットの規格になっております。
正直、EOS R6がSDカードのダブルスロットなので、写真撮影に関してはCF Expressではなくても良いかな?と感じるのですが、8Kや4Kの動画撮影を軸に考えるとやはりCF Expressを採用するのは当然の判断だったと感じます。
何と言っても転送速度も速く、まだまだコストもメディアの種類も少ない状態ですが、CF Expressもとても頑丈そうな作りをしているメディアなので、プロの現場では1つ必要かなと思います。
ただウェディングカメラマンという結婚式の写真撮影や和装前撮りなどの撮影現場であれば、正直EOS R6のSDカードのダブルスロットでも十分事足りるかなといった印象でした。
さて、さすがの天下のキヤノンなので、写真撮影にとても真面目なRシステム新規格のEOS R5という素晴らしいフルサイズミラーレスカメラを発売されました。
今回のEOS R5とEOS R6の同時発表の際に感じたことが、従来のEOSシステムにあった5Dシリーズ(プロ用)と6Dシリーズ(アマ用)の棲み分けではなく、EOS R5もEOS R6も両方ともプロの現場で使える規格で登場したことにより、僕のようなウェディングフォトグラファーのプロカメラマンにも新しいスタンダード規格のカメラが2台登場したことになりました。
これまでは5Dシリーズをメインで使用しながら、サブで6Dや、もしくはメインに1Dシリーズを使いながら、サブに5Dといったキヤノンユーザーの一つのカメラボディへの感覚があったのですが、これを期に、EOS R5とEOS R6の棲み分けが大きく変わりそうです。
特に動画撮影をメインにされているカメラマンにとっては、EOS R5、8Kが撮れたり自由度が高いと思うのですが、写真撮影の僕の感覚としては
洋装や和装前撮りはEOS R5
結婚式の写真撮影はEOS R6
が適切かなと感じました。
EOS R5の良いところは画素数がとても高く、ゆえにEOS R6ほど高感度耐性は強くないけれども、ISO3200くらいまでなら僕のようなウェディングフォトの現場で使用するのも問題ないかと感じました。
その点でEOS R6はR5よりやや軽量で取り回し易いところ。
つまり結婚式の写真撮影のような現場を動き回ったり、京都の神社やホテルウェディングの裏の細い道を通ったりする際には少し軽量なカメラの方が良いかな?と感じました。
Canon EOS R5に向く撮影
画素数が高いので高級RFレンズを使用したようなスタジオ撮影やロケーションフォトには最適。
イベントや結婚式にはやや重量が多く、高感度耐性もEOS R6より強くないので、激しくない現場向き。
しかしイベントなどでも使えるくらい、取り回し易さがあります。
Canon EOS R6に向く撮影
画素数は低いですが、軽量で取り回し易いので2台体制での特に結婚式の写真撮影は強いのではないかな?と感じます。
むしろEOS R6についてはウェディングカメラマンのメインスタンダードといっても過言ではないかもしれません。
さて、ウェディングカメラマンとして入手したてのEOS R5を神戸での前撮りで使用してみて感じた現時点での総評ですが、、、
前撮りで使用する分には全く問題なく、美しい絵を求められるスタジオやロケーション前撮りには最適かと感じました。
個人的にはEOS R5を前撮り用に使用して、EOS R6を2台購入して結婚式の写真撮影用に準備するのがベストかなと思いました。
特にプロカメラマンにとって大切なのは1台だけの良いカメラではなく、万が一現場で故障した際や修理に出している間に使える3台目のカメラというのはとても重要なものになってきます。
その点で初代EOS RやEOS RPなどの初代Rシステムのカメラも目が離せなくなってきます。
ただ僕の撮影する被写体の個人の新郎新婦さまにとっては、R5もR6もそこまで納品するウェディングフォトのデータやアルバムに影響が出るわけではありませんが(笑)
やはり写真データの編集の自由度の高さだったり、色の出方だったり、まだはじまったばかりのEOS Rシステム。
引き続き、新しいレンズや撮影方法なども工夫して新しい表現に結び付けれるように日々試行錯誤もしてゆきながら、キヤノンのカメラらしい
美しさと快適操作
これがEOS R5には確実にあったので、これからが凄く楽しみです。
今回、僕がEOS R5を導入するにあたって参考にしたカメラレビューのYou Tubeチャンネルも是非購入のご参考いただければ幸いです。
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