先日は大阪で家族写真の撮影に実験的に中判フィルムカメラの代表的なモデル、ペンタックス67を導入してみました。
家族写真のロケーションはご家族のお父さんが育った地元の家の前の大阪、東成区にある公園。
(実は僕、お父さんと幼馴染なので僕もよく遊んだ公園です)
そんな場所で、しかもペンタックス67の中判フィルムカメラで撮影できるなんて、時も経ったもんです(笑)
フィルムカメラといえば、僕ももう結婚式当日や前撮りなどの現場ではすっかり使うこともなく、最近はフルサイズのデジタルカメラばかりですが、やはり中判フィルムが出す独特の空気感や発色、デジタルのように撮ってからの編集やごまかしが効かないので、一回ずつのシャッターが大事。
でも最近、InstagramやFlickrなどで最新モデルのデジタルカメラによる最新の写真を見る度に、手元の技術や責任ではなく、ただただひたすら機材と編集ソフトの向上で力押しの作品を見かけることもしばしば。
写真が本来持つ、あたたかさや視覚的に落ち着く感じというものが薄れつつある現状が少し残念です。
でも表現は自由だし、だからこそ僕はフィルムカメラの役割もまだまだあると思うのです◎
古いもの、新しいもの、時代の時が経つにつれてカメラも、またそれを操る写真家も、求められる能力や機材も変わってくるのですが、中判フィルムカメラの画質、空気感は現在でもまだまだ通用するものだと感じました。
デジタルで消費されるように膨大な枚数も良いけど、フィルムで何枚かだけ家族の思い出が残っている、いやデジタルと併せて両方残しちゃうこともできる現代なので、場面場面でその人たちの好みで仕事の現場でもどんどん使ってゆきたいと思います。
最近では結婚式写真も、前撮りといえば外で撮るロケーションフォトが本当に主流。
家族写真も、その流れなのか外で撮りたいというご依頼が本当に増えています。
その理由のひとつに、雰囲気やトレンドも関係しているとは思うのですが、写真の中の情報量の中に例えばいつも通っている道や木、自然、看板など従来では写真撮影にあたってカメラマンには不必要と言われていた、その時代を感じるものが良く写っている魅力もあります。
例えば、昔から公園に植えられている大きな木。
何十年先、写真を見返したときに、その木はもっと大きくなっていることだろうし、無くなった民家や看板、お店なども出てくると思います。
そんな過ぎ行く感覚を、ロケーションフォトって表現できるとても魅力的な撮影だと思っています。
やっぱりシビアですね(笑)
またペンタックス67はとても重たい(笑)
でも昔、カメラ好きのおじさんがこんなこと言っていました。
「カメラは現在のより、昔の重たいものの方がちゃんと作られているよ」
確かに、重たいということは、それだけ作り込まれているということなのかもしれません。
デジタルカメラも良いけど、実際に手にとって見えるネガだったり、プリントしたものだったり。
120ブローニーのフィルム自体も価格が高騰して、1枚あたり150円くらい?するのかな?
お金がかかる撮影ではありますが、まだまだPnetax67の修理をされている職人さんや、残りつづける限り、僕はデジタルカメラ育ちですが、ありとあらゆる観点、機械から写真撮影、フィルムカメラについて学び、沢山の方々の写真を残してゆきたいと思います。
ロクナナの画角は、やっぱり好き。
今回撮影した場所
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ウェディングカメラマン 寺川昌宏
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