結婚式の席次表(プロフィール)にはさまれた花嫁からお父さんへの手紙と写真。
小さな出来事、これまで色々なことがご家族にはありましたが、今日という節目を
きっかけに、言葉にして伝えることができなかったことをお伝えするのも
結婚式のひとつなのかもしれません。
やはり父にとって娘の存在というのは、人生のコンセプトのひとつかもしれません。
それでも同じ人間同士だから伝わらないこと、伝えられなかったこと。
お父さんも子供は一度経験しているけど、お父さんになるのははじめて。
子供も子供になるのははじめての経験だから、更にわからないことだらけ。
そんな時に家族で撮った何気ない写真、そこには高級なカメラもレンズも、今では
すっかり当たり前になったMacもiPhoneもなく、プロカメラマンは居ません。
今回、このご家族の結婚式にカメラマンとして選んでいただき、感じたことは
結婚式の写真をカッコよく撮るとか、そんな感覚だけではなく、もっと1日の中にある
小さなことをご家族の為に撮ってゆこう、そこに特化していこうと思いました。
いつだって人はほんの小さな出来事に、心が動く瞬間があります。
それによって傷つくこともあるだろうし、最高に嬉しくなることもあります。
でもいくら言っても動かないもの、変わらないものがこの世界にはあるのかもしれません。
だからといって諦めるわけではなく、とりあえず大きなものが動かないのであれば
自分のできる小さなことで、まず人の心を小さくても良いから動かしてみる。
サッカー選手だってはじめはプロ選手のようにボールは蹴れなかったはず。
だから少しずつリフティングをしたり、少しずつ動かしてみたりする。
尺度にすれば1度かもしれないけれども、その1度が将来に渡って大きく動いてゆく。
写真も同じかもしれません。
撮った写真は1枚の薄い紙切れなんです。今では水がかかったら消えるデータです。
でもその1枚がご家族の節目を起点に将来へ角度をつけてゆく。
行先に出る言葉には
「この時、お父さんほんま私たちの為に泣いてくれてたんやなぁ」
と改めて感謝をする機会に触れるきっかけになるかもしれません。
写真とはカメラマンの、撮りたい人の目の前にあるものを撮って出た結果。
つまり撮られた人の目の前にあるのはカメラだけなんです。
だからカメラマンの心に向かって、ご家族の大切な瞬間が写る。
こうやって大切な1日の思い出作りのお手伝いをさせていただいている立場だからこそ
自分の心に写らされていただいている大切な瞬間に、より丁寧にファインダーを覗いて
ゆきたいです。
結婚式や家族写真の撮影のご相談お待ちしております。
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ウェディングカメラマン 寺川昌宏
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