先日は大阪の関西を飛び越えて、滋賀県を北上して長浜市の方まで和装前撮り・結婚写真の撮影にお伺いさせていただきました。
普段は草津から近江八幡エリアはよくフォトウェディングでお伺いさせていただいているのですが、滋賀県といっても本当に広くて東西南北、エリアによって琵琶湖との向き合い方や土地・文化・気候が全く異なってきます。
今回は長浜市に所在する慶雲館で和装前撮りをご希望された新郎新婦様と一緒に結婚写真の撮影を進めさせていただきました。
実際に慶雲館で結婚写真を撮影してみて感じたのは、滋賀県長浜市だけに明治時代の建物であるにもかかわらずに保存状態がとても良いというところ。
長浜市の迎賓館の役割を担いながら、現代的な改築をしていないので、京都や奈良の古さとはまた違い、明治というこの場所に当時の明治天皇皇后両陛下が訪れるために作られた大がかりで派手なものではなく、長浜市と調和した雰囲気の建物の中に、美しい鶴の絵が描かれているのが印象的な撮影場所でした。
調べによると慶沢園は昭和に入ってから、1935年の国史跡指定に伴い、翌年長浜市に民間から寄付されて以降、市の施設として取り扱いがはじまり、2006年には国の名勝に指定されたとのこと。
僕は生粋の大阪のカメラマンなので、名勝という言葉にあまり馴染みがありませんが、調べてみると
名勝とは、日本における文化財の種類のひとつで、芸術上または観賞上価値が高い土地について、日本国および地方公共団体が指定を行ったもの
とのことで、きっと長浜市の方々にとっては歴史の移り変わりや、大切な場所であると感じた次第です。
中でも特に感じたことは光の入り方や反射がとても美しいこと。都会のコンクリートにはない描写がある空間であることを感じた次第であります。
慶雲館で前撮り・フォトウェディングを行う際のポイントは小さな日本庭園が綺麗に整備されて(ゴミひとつ落ちてなかった)景観も美しく保たれていたので、大きな日本庭園とあまり遜色なく、コンパクトに屋外のロケーションフォトの撮影が行えた点も慶雲館前撮りの印象深かったポイントです。
当時は秋の紅葉シーズン前の撮影だったので、まだ少し気候もあたたかさがあったりなど、秋に向かう手前の気候でしたが、午後からの直射日光も弱く、何より屋内でも撮影できるので、長浜市のフォトウェディングのベストスポット、特に夏などは色打掛や白無垢の和装着物を着て熱中症のリスクを持つ時期などは特に重宝できる撮影ロケーションなのかなと感じます。
今回は大阪・関西のMS PHOTOGRAPHYから衣装と美容着付スタッフを手配して、滋賀県長浜市の所定の場所までデリバリー施工ということで出張撮影と行わせていただきました。
MS PHOTOGRAPHYの和装前撮りは日本全国どこでも衣装の受け取りとスタッフの手配(現地でも可)できればどこでも和装前撮りを行なっていただけるのですが、実際の流れってけっこう複雑じゃないかな?と感じられている新郎新婦様も多いかとご察しいたします。
実際の流れとしては
① オンラインで衣装を選ぶ
② 撮影日と撮影場所を決定
この2点だけで和装前撮り・結婚写真の撮影を行なっていただくことが可能です。
実際は当日のスケジュールを決めたり、細かい部分は省略させていただいておりますが、おおまかに上記2点の確認さえ取れれば8割は済んだようなものなので、是非とも滋賀県長浜市にお住まいの方も、地元での和装前撮りご検討いただければ幸いです。
今回お送りしてきた慶雲館での和装前撮り・フォトウェディングいかがでしたでしょうか?
個人的に新郎新婦さんに撮影のご負担が少なく、特に誰に迷惑がかかるわけでもなく、円滑に結婚写真の撮影に成功しました。
和装前撮りのロケーション選びで懸念される一つの材料として
『みんながみんな京都で撮影したら良い感じになる』
と錯覚し過ぎているところがあったりもして、京都ブランドとは確かに魅力的だし、誰かに言えるのですが実際に大阪・関西でずっと和装前撮りを行なっていると、京都は観光公害も多く、写真撮影が規制されている場所も多い、また和装前撮りのロケーションフォトは車移動になるので、京都はやり辛いところがあります。
あと写真で撮影すると、京都観光際に肉眼で見るもの全てが写真の背景になるわけでもないので(ここは重要)
地元だったり、こうした滋賀県にも素晴らしい撮影ロケーションが沢山あるので、京都以外で日本の和を感じていただけるような和装前撮りのコンセプトの方が、他の新郎新婦さんに差をつけれて面白いのではないかな?と思います。