結婚式は挙げずに家族に見送られてもらいながら、結婚写真だけを残すフォトウェディングのご依頼で大阪に撮影にお伺いさせていただきました。
最近この禍中において結婚式を挙げられる方の動向や、戦後から結婚式が中止や延期になるといった事態が無かっただけに、結婚式を挙げる or 挙げないといった感覚にも大きな変化が生じている現代です。
確かに結婚式は挙げるにしても両家の両親はじめ親族のスケジュールを合わせて来賓に招待状まで書かないといけない。いくら結婚式場やホテルのウェディングプランナーさんが心強いサポートをしてくれるといっても、一般個人のイベントや手配業とは無縁のお仕事をされている方々には費用や労力を考えると、結婚式は挙げなくてもいいんじゃないか?という答えに辿り着いてしまう方も近年は多くいらっしゃいます。
また今回のように大阪で、家族と一緒に撮影できる写真だけの結婚式のような、結婚式という形ではなく、自宅や神社、お寺などでウェディングカメラマンとブライダルヘアメイクと結婚式のような2人だけの写真を残される新郎新婦さまも増えてきました。
結婚で重要なことは結婚式だけでなく、先ずは結婚を実感できることだと思います。その為にはまず結婚写真を撮影すること。たとえ今後に結婚式を挙げることになったとしても前撮り写真としてフォトウェディングは使えるので、やはり有効的です。
そんな結婚式は挙げずに写真だけで残す結婚写真、フォトウェディング大阪編をご覧くださいませ。
『結婚式ってなんだったっけ?写真だけで良くない?』
思えば日々の報道などで結婚式という本来、人間の暮らしに身近だったものが生活から遠ざかりつつありますが、思えば結婚式の存在ってなんだったっけ?とウェディングカメラマンながら多くの結婚式も撮影させていただき考えさせられるきっかけになりました。
僕はフォトウェディング・前撮り・結婚式の撮影を行っているカメラマンなので、やはり結婚式が増えてくれば前撮りも増えて、自分も潤ってくるのですが、それはひょっとしたら業界側の自分の一方的な価値観だと感じることも実際に多いです。
大切なのはその時代を生きる新郎新婦さま、花嫁さまがどういった感覚でその時の結婚を考えているのか?これについて取り組んでゆくのがウェディング業界の片隅に身を置く自分に与えられたフォトグラファーとして写真を撮影するとは別のもう一つの使命であると考えています。
よく『今あることへの幸せを感じること』の重要性は大昔から唱えられていますが、それを軸に結婚を考えると、結婚式とは必ずしも生きてゆく上で必要ないかもしれません。2人でたとえ普段着だったとしても、和装やウェディングドレスを身にまとっていたとしても、家族や親しい友達がお祝いしてくれることを幸せと感じることができれば、それで十分なのではないでしょうか?
もちろんその延長線上にみんなで集まる結婚パーティーや結婚式があれば最高だけど、このご時世、やはりご祝儀や労力の問題もあって結婚式に人を呼ぶには抵抗があることが多いのも事実。
そんな中で2人の家族としてはじまってゆくであろう結婚の写真を、こうしてご家族と共に結婚式を挙げずに写真だけで残すフォトウェディングとして一つの形にすることは大切だと感じます。
今回、結婚式を挙げられないお二人の和装フォトウェディングのご依頼をいただいて感じたことは、結婚を残す形というものも平成から令和へと時代の変化の中で大きく変わっていっているということ。
昔、結婚の写真、ウェディングフォトを残すとなると、結婚式の催行が軸となっており、そこで新郎新婦の写真を沢山撮影することが2人の思い出として暮らしを支えてきました。
その中で結婚式だけではなく前撮りや普段着だけで撮影するエンゲージメントフォトなどの様々なブライダルフォトのジャンルの登場により、結婚を写真で残す方法も多様化され、更には自分たちの結婚式や前撮りのカメラマンは新郎新婦さま自身がSNSなどを駆使して探される時代にまで到来しました。従来のように結婚式場やフォトスタジオや写真館だけで前撮りや結婚式の撮影を依頼するのではなく、結婚写真の残し方ひとつでも様々なプロセスが登場してきているのも事実です。
それは結婚を形にすることへの考え方の多様化の指標でありますが、更に現代では結婚式を挙げる必要性について改めて考えさせられる時代が到来したことは間違いありません。
結婚式場が全て正しいわけでもなく、結婚式を挙げない選択肢が昔のように誰もが結婚式を挙げれた時代に比べると疑問に感じられることもありますが、実際に現代では結婚式を挙げない選択肢というものも尊重されつつありますし、僕もウェディングカメラマンとしてこれまで様々な結婚の形に携わらせていただいたので、結婚式をただ挙げてほしい、という業界側の単略的な希望を新郎新婦さまに押し付けるだけでなく、どうすれば良い形で結婚を未来に2人で持っていってもらえるか?
特にウェディング業界で最も重要なポジションの一つでもあるウェディングカメラマンとして、この記録性を大切にして結婚写真屋さんとして新郎新婦さまのお手伝いをさせていただければ幸いです。
この日の和装フォトウェディングの撮影ではご家族や親戚のお子さまの笑い声に溢れる、とても和やかで結婚式のような素敵なハレの日でした。
ご結婚おめでとうございます!