本日のウェディングカメラマン寺川昌宏のブログでは文金高島田風の日本髪の地毛の結い髪で和装前撮りを行われた花嫁さんの写真撮影の様子をご紹介いたします。
文金高島田といえば江戸時代の古来から日本に受け継がれる華やかな日本髪のひとつ。特に大昔では上流武家の子女のみ、一般市民には結えない憧れの髪型だったそうです。
それを江戸から令和へ、現代の和装前撮りにてヘアメイクさんとカメラマンとみんなで作り上げる通常の和装前撮りより少し印象的なロケーションフォトとなりました。
日本の結婚式にも文化があり、学べば学ぶほど奥が深く、それを時代を超えて新しいものと融合しながら祝いの形が残っていることがすごく嬉しく思います。
今回の撮影場所は大阪にて、5月の新緑溢れる良い季節でした。
この時期は春から夏へ向かう間の暑さこそは少し懸念されるものの、ちょうど光も明るく、降水確率も低めなので安定の和装前撮り、ロケーションフォトを行える魅力的な5月。
特に結婚式撮影においても、1年を通して5月、10月、11月は大人気のシーズンのひとつ。僕もこの時期は大阪、神戸、京都の関西を拠点に活動しながらも、日本全国あちらこちらへお伺いさせていただく少し多忙な1シーズンとなります。
実際に撮影を通してみると、結婚式前に撮ることの多い和装前撮りにて、このように新郎新婦さまの笑顔だったり、ロケーションの緑や光が凄くキラキラしている2人のはじまりの写真を残してゆけることは、ウェディングカメラマンとして、本当にありがたいことです。
特に僕の大阪での前撮りは撮影前にもメールやお電話を通してじっくりといろんなお話をお伺いしながらスケジュールをカメラマン自身と決めてゆける、撮影者との顔の見える良き関係が築けることが多いので、ただ流れ作業で写真を残してゆくというよりかは、色んなお話を交えながら写真撮影を進めてゆけるのも魅力のひとつ。
フリーランスのウェディングカメラマンは撮影の受付窓口担当がカメラマン本人なので、衣装選びからロケーションの選定まで新郎新婦さまと少し近いテンションで和やかに撮影まで進めてゆけるのも楽しいなぁと僕自身が撮影を行っていて思います。
今回の撮影で印象深かったのは、新郎新婦さんと和装前撮りの撮影前の準備中に、お二人の結婚式に関するお話をヘアメイクさんとご一緒に沢山お伺いできたこと。
例えば結婚式といっても、挙げる場所も当日の内容も、ご招待するご来賓の方々も全て異なるもの。
確かにウェディングドレスや着物を着て、みなさまの前でご披露するという形は結婚式どれも同じだけど、みなさんそれぞれ結婚式にも想いがあったり、単純に楽しいことをやりたい気持ちもあったり。その中でも最もみなさま気を遣われているのが、ゲストのみなさまへ楽しんでいただける内容かどうか。
結婚式、ゲストの方々も1日の時間とお金を使ってお二人をお祝いにしにきてくれます。なるべく楽しんで帰っていってほしいけど、きっとゲストの方々も、今回、文金高島田風の日本髪で和装前撮りをされた、素敵な笑顔溢れるお二人をお祝いしに駆けつけたい気持ちはバッチリなはずかと!
花嫁さまの地毛の結い髪で、いつもの和装前撮りとは少し違いましたが、こんな感じの和装前撮りも時代を超えて作ってゆけるものがあって、本当に素敵ですね!
お二人、本当にご結婚おめでとうございます。