本記事では大阪で秋の紅葉前撮りの事例をご紹介させていただきます。
また撮影会社やフォトスタジオに依頼する際のコツや手順を含めて紅葉前撮りで役立つ情報を実際の大阪府堺市の大仙公園で紅葉前撮りを撮影された新郎新婦さんの事例の和装前撮りのお写真とともにお届けさせていただきます。
紅葉前撮り、特に日本では春夏秋冬の四季と連動して結婚写真、いわゆるウェディングフォトを撮影される傾向があります。
代表的な例で言えば春の桜前撮り、夏の向日葵や海での前撮り、秋の紅葉前撮り、冬の雪景色での前撮りなど、日本はハワイや沖縄のように常に温暖な国ではなく寒暖差がある365日を過ごす1年になりますので、寒暖差に伴って咲く花や、気温によって季節も四期に分かれておりますので季節というものがハッキリと具体的に感じれる良さがあります。
中でも結婚式の写真撮影では3,4,5,9,10,11月の比較的、気候が良い時期が選ばれる時期になり、中でも紅葉前撮りと共通性の高い和装前撮りやフォトウェディングに関しては、春と秋に写真撮影のご依頼が集中することになります。
前撮りのご依頼が集中する時期があるとうことは、多くの方がその季節や時期をお選びになられてご結婚の写真を撮影されるということなのですが、その季節にはダイナミックな桜と紅葉といった日本を象徴する花や樹木たちの存在は欠かせないでしょう。
何より美しい日本の季節に前撮りを行い、結婚写真を撮影する、そして翌年の春のご結婚式に備えられるといったケースは非常に多いです。
本日は紅葉前撮りのベストシーズンや予約時期も含めてご説明をさせていただきます。
紅葉前撮りを行う際に推奨させていただく手順がありますが、その前に秋の季節について抑えておくべきポイントが2つあります。
・紅葉の開花時期は桜のシーズンよりも長いということ。
・七五三時期と被るということ
この1点が1週間弱で散ってしまう桜前撮りのハイシーズンと異なり、秋の撮影シーズンに関してはご予約自体は桜前撮りほどタイトにならずにゆとりを持ってご予約いただける点があります。
紅葉前撮りを行う手順としては以下となります。
① 希望撮影予定日の2〜3ヶ月前に紅葉前撮りの予約を開始する。
実はカメラマンやブライダルヘアメイク・着付け師・衣装店にとって秋の9月〜12月上旬まではめちゃくちゃ忙しいハイシーズンになります。
というのもこの時期は紅葉前撮りのご依頼のみならず、前途いたしました結婚式や七五三なども多く行われる時期で、日本が世界に誇る秋の過ごしやすい紅葉シーズンは実は観光客の方も多く、京都や関西中の街が旅行者で溢れる経済的にも活発な時期になります。
特にウェディング業界に関しては春と秋が最も忙しく、逆に冬の2月や夏の8月は閑散期と言われており、業界自体少しお休みの期間になります(人気のカメラマンをご指名される際はこのシーズンを狙ったら高確率で予約がとれます)
② 撮影場所を選定する。
撮影場所の選定方法ですが、紅葉シーズンは前途しました通り、観光地や有名な場所は人が混み合って実は前撮りどころではない撮影環境のロケーションがとても多いです。
『紅葉の有名どころの場所で撮影すれば確実に撮れる!』
と思い込んでいる新郎新婦さんも多いのですが、実は日本で紅葉がある場所を探すのはそこまで難しいことではありません。そこら中に紅葉って秋は存在しますよね。
ウェディングカメラマンの視点として、紅葉が有名どころで撮影するのはもちろん人が少なければ撮影は楽しいのですが、問題は紅葉さえ咲いていれば紅葉前撮りは可能であるという点だけご認識いただければ幸いです。
というのも、満開の紅葉でなくとも8部咲きでも、量が少なめでも、1枚の結婚写真にフレームインできる紅葉の量は限られているので、実は紅葉さえあるところであればどこでも紅葉前撮りが可能です。
前撮りといっても撮影会社やフォトスタジオやカメラマンによって撮られる写真や価格帯など内容も様々です。
また新郎新婦さまにとってもご希望されるご予算や内容なども様々なので無理に選ぶポイントをご説明するのはやや無理がありますが、僕が長年ウェディングカメラマンとして紅葉前撮りを行ってきた経験だと、下記が紅葉前撮りを選ぶポイントになる部分として推奨させていただきます。
① 総額料金を掲示してくれるスタジオ・カメラマン
紅葉前撮りの多くは和装前撮りであることが多いですが、衣装や撮影データ、その他オプション、追加料金など後々発生する料金を事前にある程度お伝えいただけるスタジオやカメラマンに依頼した方が、最も大切な金銭的な部分で安心を得ておくのも円滑に前撮りを進めることにつながります。
よくあるケースとしては、撮影料金は掲示しているけど、衣装や撮影データなど追加料金がかかりすぎて当初の見積もりより大幅に料金アップしてしまい、15万円くらいで済むと思っていたものが30万円に膨れ上がったといったケースも珍しくありません。
ウェディングカメラマン寺川昌宏の紅葉前撮りは事前に総額料金を数千円の誤差範囲でお伝えいたしますのでご安心してご相談くださいませ。
② 衣装・スタジオ完備のカメラマンを選ぶ
基本的にフォトスタジオや撮影会社のカメラマンは全員がそこの組織の正社員フォトグラファーというわけではなく、外注などカメラマンの派遣形態も様々です(詳しくは、ウェディングカメラマン バイトなどで検索いただければよくわかります)
もちろん組織の外注カメラマンがダメというわけではないのですが、僕の持論範囲で推奨するのは個人カメラマンだけど自身で衣装の管理やスタジオの運営を行なっているウェディングカメラマンの方が経験や実績が豊富、また広範囲に渡った管理能力や洞察力を持っているので、割と柔軟に対応してくれます。
また近年はプロカメラマンと名乗っていても、副業だったり、趣味レベルのカメラマンが小遣い稼ぎでウェディングフォトや家族写真を撮影している風潮もあるので、新郎新婦さまがその人たちの写真が好きであれば依頼するのもありなのですが、副業カメラマンの場合、目的とする専門性範囲が副業レベルの小遣い稼ぎ程度っていう方も多いので、しっかり洞察された上でご依頼いただくことを推奨します。
③ 写真に強くない結婚式場の前撮りは避ける
ウェディングフォトで最も大切なのはウェディングの部分ではなく、やはりフォトの部分。特に結婚される世代というのは20代半ばから30歳くらいが多い傾向がある中、やはりウェディングと写真の隔たりを何も知らずに注文・予約してしまう方が多いです。
特に結婚式場というのは写真撮影のプロ集団でも、ウェディングフォトを撮影するプロ集団でもなく、結婚式を作る、あるいは結婚式を催す場所を保持しているといった点が強みなので、写真に強いかどうかはまた別の問題になります。
例えば家電量販店に行って、そこの店員さんがカメラに強いといったわけでもなく、電化製品全ては広く浅く知っているという方が多いのも現実です。
なぜならその道の専業プロがいない場合は建築や料理など他の分野でも同じですが、イメージが上手く伝わらなかった際の処理能力がとても低い、といった弱点があります。
病院でも内科で歯の治療はしないように、それぞれに特製や専門性というものがあるので、ウェディングという広い縛りを売りにしている結婚式場はややその点が弱い傾向にあります。
④ どこまで柔軟に応えてくれるか?
屋外ロケーションでの紅葉前撮りを実施する際には、天候や新郎新婦さまの体調不良など様々なアクシデントも低確率で起こることがあります。新郎さんが仕事で急遽出張に行かなければならないといったケースなどもよくあることです。
・天候不良の場合、前撮りの延期は可能か?
・延期の場合、延期料金は発生するのか?
・いつまで延期ができるのか?
・何度延期ができるのか?
といった部分は後々、撮影が天候不良などで上手くいかなかった際にこじれてくる問題にもなりますので、事前にご確認いただくとを推奨させていただきます。
本記事では沢山の紅葉前撮りの写真をご紹介させていただいておりますが、紅葉前撮り・結婚写真の撮影を成功させるポイントとして以下が挙げられます。
① 前撮りの予算は妥当なものか?
大阪の和装前撮りの相場は全て込みで15万円〜20万円前後が相場と言われています。ですが結婚して新生活をお迎えになると、お金も沢山かかります。特に若くしてご結婚される方々には費用はなるべく生活の方に回したいといった方も多いと思いますが、だからといって諦めるのは勿体無いので、結婚式の充てる費用などを総合的に計算と解釈をする事が良いです。
② 紅葉の開花時期と延期期限の見極め
次に紅葉の開花時期を正確に判断しないと紅葉前撮りを行うことはできません。なので開花時期を過去の開花状況に基づいて感覚的に適切な時期に予約をする、あるいはスタジオや経験豊富なウェディングフォトグラファーに相談するといった事も効果的です。参考までに大阪の紅葉シーズンは10月後半くらいから赤く色づいてくることが多いです。
また紅葉の開花時期を確認して前撮りの予約を行なっても、撮影前日・当日の天気予報などによっては雨天で撮影が行えない場合もございます。
その際に延期は翌週で可能なのか?
また秋はウェディング業界も大忙しの中で延期日の日程が必ず確保できるのか?
といった万が一撮影が天候不良によって行えなかった場合の新郎新婦さま自身の対策と、カメラマン・スタジオ側の対応力といったものも見極める必要があります。
③ 価格や掲示内容は良かったが写真は自分たちの好きなものか?
ウェディングフォトで必ず立ちはだかるのが、どれだけいくら良い内容や価格帯だったとしても肝心な前撮りの写真が新郎新婦さまお二人の希望するものでなければ意味がないということ。
ここで『希望する写真』とは果たしてSNSや過去の花嫁さまが実践してきた人気カットさえ撮れていて、何だかよく写真のことはわからないけど良い感じ、価格も安い!程度で良いのか?という点です。
よく多くのフォトグラファーは、写真に『答えがない』といった形で現実逃避する方が多いですが、僕のようなウェディングカメラマンに最も大切に考えている答えは、新郎新婦さんが20年、30年後にその時に前撮りをした結婚写真を見返してどう思い、何を感じるか?といった点が最も重要です。
その中に人気カットを真似した一眼レフで撮った、何となく高画質の写真が30年後にはテクノロジーの進化によってあまり美しく見えないなどといったのもやや残念な話であることは否めません。
大昔の明治や昭和初期に撮られたモノクロ写真でも、今見ても画質が綺麗なものというのは実在するので、先々を考えて結婚写真を残してゆく、その認識を新郎新婦さまで共有いただいた楽しくて和やかな撮影中において、SNSなどの人気カットも織り交ぜて楽しんでゆくといった方が正解でしょう。
結婚は本当に良いことです。新しく家族を作ってゆける証明や、他人と人が一緒に生計や暮らしを共にしてゆけることを感じれたり、またそれを喜んでくれる友達やご家族が結婚式にはいたり、人生が変わってゆくターニングポイントの写真であることは間違いありません。
なぜそこまで写真が大切かというと、家や写真というのは20年、30年と長く人と歩みながら、その時の自分の心境と照らし合わせれるもの。
結婚するまでは、そういった写真や家族の行事の大半はご両親がされていたことですが、結婚して家庭を持つと自分たちで思い出について今一度考えてゆかなければいけません。
それはきっと写真だけじゃないだろうし、場合によっては映像を撮ったりする必要もあるだろうし、今はスマートフォンのカメラが全てを解決してくれていると錯覚するかもしれませんが、長い歴史の中で写真館やフォトグラファーが残り続けてきた歴史を振り返ると、人と写真の歩みは長期に渡るものだなと考えさせられます。
中でも近年はこうして屋外のロケーションで紅葉と共に結婚写真を残せますので、新しい家族の形として、日本の四季の秋を見据えながら、紅葉前撮りを通してご夫婦、家庭の写真や思い出について少し考えてみるのも良いと思います。
本記事の前撮りロケーション
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